アドアストラと2001年宇宙の旅・ゼログラビティとの違い。似てるようで似てない。

地球から見た宇宙 Uncategorized

「アド・アストラ」と比較される「2001年宇宙の旅」「ゼログラビティ」の「アド・アストラ」との違いってどんなところかな?

「2001年宇宙の旅」「ゼログラビティ」って、どんな映画なんだろう?

という人のために「アド・アストラ」「2001年宇宙の旅」「ゼログラビティ」すべて観ている僕が解説します。

この「アド・アストラ」と「2001年宇宙の旅」「ゼログラビティ」の比較記事を読んでいただくと「面白いSF映画発見できて良かった!」となっていただけるかと思います。

ただし映画の感想は人それぞれですので「2001年宇宙の旅」「ゼログラビティ」が自分の好みに合う映画かどうか、この記事である程度判断していただけると幸いです。

ネタバレありなのでネタバレOKな人だけ読んでください。

「アド・アストラ」と比較されてる映画は?

比較している人

「アド・アストラ」と比較されている映画として、

  • 「2001年宇宙の旅」
  • 「ゼログラビティ」
  • 「インターステラー」
  • 「地獄の黙示録」

この4つをよく見かけます。

このなかから「2001年宇宙の旅」と「ゼログラビティ」について「アド・アストラ」と比べつつ違う点などを解説していきます。

「2001年宇宙の旅」

「アド・アストラ」を観た人のなかには「2001年宇宙の旅」みたいな映画だと思う人がいるみたいです。

たしかに似たとこはあると思います。

でも個人的には圧倒的に「2001年宇宙の旅」のほうが面白いです。

「アド・アストラ」と「2001年宇宙の旅」の3つの違い

「アド・アストラ」との違いは3つあるかなと思います。

知的生命体が登場
未知の存在への探究心とロマン
圧倒的なサスペンス感

この3つですね。

知的生命体が登場

「アド・アストラ」では地球外知的生命体はいないとなりますが「2001年宇宙の旅」では登場します。

もろに人型エイリアンが登場するんじゃなくて「人間の知覚では捉えられない」というような存在として描かれます。

人間よりも高次元にいる存在みたいな感じですね。

しかも人間の進化にも関与したんじゃないかというロマンがあります。

「アド・アストラ」は、微塵もそんなロマンはないんですよね。

未知の存在への探究心とロマン

「2001年宇宙の旅」では未知の存在に果敢に調査を行います。

SFらしい探求心が描かれるんです。

「アド・アストラ」は探求心はとくになく、むしろそんな探求心を否定的に描いています。

「アド・アストラ」はスタートレックみたいな未知への冒険的SFじゃなくて、SFという装置を利用したヒューマンドラマとなっていますね。

圧倒的なサスペンス感

「アド・アストラ」と「2001年宇宙の旅」を比較したとき、もっとも大きな違いはサスペンス感。

「2001年宇宙の旅」僕は初めて観たときは、1968年の映画なのにこれはすごい!とびっくりしたのを覚えています。

  • 月でモノリスが発掘されて、そこに数人の人間が行くときのリアル感。
  • 人工知能HALが少しずつおかしくなっていく恐怖
  • 呼吸音や環境音がちょっとあるだけの静けさなのに、ものすごい緊迫感あるシーン

などなど、これでもかというほどサスペンス感があるんですね。

個人的には「アド・アストラ」よりも「2001年宇宙の旅」のほうが”リアル感”が上だなと感じました。

「2001年宇宙の旅」を観るときの注意事項。

もし「2001年宇宙の旅」に興味を持たれて観る場合にお願いがあります。

映画が始まったぐらいの時に、明らかに着ぐるみなんだろうなと分かる猿が出てきます。

そんな着ぐるみ感満載の猿を観て、

「わぁ、なんだこれ…」

と引いてしまい、そこで観るのを止めないでほしいです。

そびえ立つモノリス(でっかくて黒くて硬いコンニャクみたいな物体)が周囲にいる猿たちに起こす変化を、壮大な人類の進化を感じながら観てください。

そうすれば着ぐるみ感ある猿たちを見慣れてきて平気になってきますので。 

この映画最初の猿シーンをクリアすれば宇宙ものSFらしさあるシーンが続くようになります。

「2001年宇宙の旅」のあらすじは、以下のような感じ。

「2001年宇宙の旅」あらすじ

人類誕生以前のはるか古代の地球。

突然、黒い立方体が姿を現した。

周囲にいた猿たちはモノリスに驚く。

そして猿たちにある大きな変化が訪れるのだった。その変化はまるでモノリスがもたらしたもののように見えたのだった。

時は流れ人類は宇宙に進出していた。

あるとき月であのモノリスが発掘される。

いったいこのモノリスはなんなのか。

調査の結果、木星エリアに関係がありそうなことが分かり調査に向かうことになるのだが…。

以上があらすじです。

やっぱり「未知への探求」があるほうがSFって基本的には面白いんでしょうね。

「ゼログラビティ」

次は「ゼログラビティ」です。

「アド・アストラ」とどこが似ているのかっていうと、まあこれは「ゼログラビティ」のネタバレになるので、あんまり書けないですがテーマ性の部分がちょっと似てるかなと思います。

「アド・アストラ」と「ゼログラビティ」の違い4つ

「アド・アストラ」と「ゼログラビティ」の違いは4つです。

  • 宇宙を舞台にしていることに必然性がある
  • 崩壊する宇宙ステーションからの脱出だけに絞り込んでいるので分かりやすい
  • 音楽がいい
  • 科学的考証は不十分というか正確さは重視してない。

1つずつ解説していきます。

宇宙を舞台にしていることに必然性がある

「アド・アストラ」との違いは「ゼログラビティ」は宇宙を舞台にしていることにちゃんと必然性があるとこ。

「アド・アストラ」は宇宙はあくまで材料の1つにしかすぎなくて、他の舞台にすぐに置き換えることができそうな構造になってるような気がするんです。

たとえば宇宙じゃなくて深海とか深い洞窟とか。

ようするに人が気軽に行けるようなところじゃない場所ですね。

「ゼログラビティ」はタイトルにある通り重力がポイントになっています。

宇宙空間からあのラストシーンとなるとこが、すごく感動的なんですね。

「ゼログラビティ」は宇宙でないと成り立たない物語になっています。

崩壊する宇宙ステーションからの脱出だけに絞り込んでいるので分かりやすい

「ゼログラビティ」は宇宙ステーションが崩壊していくなか、ギリギリの状況で脱出するだけのストーリーです。

単純なストーリーなんですが、まったく飽きることなく最後まで観れるし、単純なストーリーだからこそ分かりやすく観やすくなっています

「アド・アストラ」は父親を探すというシンプルなストーリーなんですが、途中様々なタイプの違う出来事や、意味ありげなことが繰り返されるので混乱しやすいです。

で、その意味ありげなことが伏線になっているのかというと、まあそこまでのものじゃないんですね。

音楽がいい

「ゼログラビティ」はなんといっても音楽がいいです。

無重力のあのどこまでも「すべっていく」恐怖を音楽がよりいっそう盛り上げています。

ラストシーンの音楽もすごいなって思いました。あのラストシーンにピッタリの曲です。

「アド・アストラ」は音楽が印象に残っていません。

主人公ロイの独白が続くなか、ふわ~んとした音楽が鳴っているんですが「もうずっとこんな感じだな。」という印象しか残らないんですよね。

目立ち過ぎず印象に残らない音楽が映画音楽としてはいいのかもしれないです。

そういえば「アド・アストラ」は”この曲はあの映画だ”というテーマ曲がないっぽいですね。

科学的考証は不十分というか正確さは重視してない。

「ゼログラビティ」は科学的考証はほぼ考慮してないみたいです。

宇宙科学の先生とか宇宙飛行士じゃない一般の人が観る場合は、あんまり変な感じはしないんですが、専門家からすればありえない宇宙空間での描写というのがあるそうです。

制作側は、宇宙空間ではこうならないと分かったうえで、演出としてそうした科学的考証を無視したシーンを入れたのかなって思います。

リアル感を出すために科学的に正しいシーンを入れるのはSFでは定番の手法で、そういうのを「へぇ~」って思いながら観る楽しみがあります。

「ゼログラビティ」は、そういう科学的な正しさは捨ててエンタメとしての面白さを優先したのでしょう。

「アド・アストラ」は、おそらく現在の宇宙開発の延長線上にある技術が発展していけばどうなるかというのを重視して制作されたかと思います。

すごく科学的に正しいっぽさを感じる場面が多いんですが「へぇ~」と思いながら観れるかというと、う~ん、そうでもないんですよね。なるほどとは思ったんですが。

なんであんまり興味をそそらないか考えてみると、科学的考証がされた場面が物語に活かされていない、舞台装置として機能してない感じがするからかな~って思いました。

あくまでSF映画としてのオマケ程度にしか扱われていない感じがするんですよね。

いくら科学的考証をしても、その結果興味あるものに仕上がっていないとダメってことが分かる一例かななんて思ってしまいました。

すみません、ただの素人なのにえらそうなこと書いてますね。でも、そう感じたので書いてみました。

「アド・アストラ」と「2001年宇宙の旅」「ゼログラビティ」の違いと比較まとめ

ということで「アド・アストラ」と「2001年宇宙の旅」「ゼログラビティ」の違いなどの比較についての記事でした。

まとめると、

「2001年宇宙の旅」は、

  • 知的生命体が登場
  • 未知の存在への探究心とロマン
  • 圧倒的なサスペンス感

があります。

「ゼログラビティ」は、

  • 宇宙を舞台にしていることに必然性がある
  • 崩壊する宇宙ステーションからの脱出だけに絞り込んでいるので分かりやすい
  • 音楽がいい
  • 科学的考証は不十分というか正確さは重視してない。

です。

「アド・アストラ」を観る前に「2001年宇宙の旅」と「ゼログラビティ」観ておいて、「アド・アストラ」はこういうのとは違うタイプの映画なんだと理解しておくと良さそうです。

心の準備ができていれば「アド・アストラ」で描かれるストーリーをじっくりと考えつつ観ることができて楽しめるかもしれないですね。

「アド・アストラ」は予告通りの映画だと思ってしまうと期待外れになる可能性大です。

アドアストラの予告編はこういうのですね。
映画『アド・アストラ』予告編(Youtube 20世紀フォックス映画公式チャンネル)

「アド・アストラ」の予告観ると、たぶん映画本編で描かれることとは違う期待をして観に行ってしまうと思うんですよね。

予告では「父親の謎を…」とか出てくるし、宇宙空間を舞台にした大スペクタクル映画と勘違いしてしまうんじゃないでしょうか。

大スペクタクルっていうよりは内省的な探求をするというような映画ですからね。

「アド・アストラ」の感想記事も書いています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました